VOKALENSEMBLE-KONZERT
HAB’ SONNE IM HERZEN
忘れられない経験を
親愛なる皆様
この度は私たちのコンサートに興味を持ってくださり、ホームページを訪問してくださったことを心より感謝いたします。
私はソプラノ歌手でこの演奏会を企画している大梅慶子と申します。10年前に岐阜大学コーラスクラブで信長貴富作曲の合唱組曲「くちびるに歌を」を、愛知県で男声合唱版を初演した飯沼京子先生の指揮で演奏しました。この作品はドイツ語の詩とその翻訳の日本語をテキストとして作曲された、大変珍しい作品です。つまり、一曲の中でドイツ語と日本語両方を聴くことができるのです。日本ではこの作品の持つ美しいメロディーとこの詩の持つ言葉の力によって、大変人気のある作品となっています。月日は流れ、私は声楽家を志すようになり、有難いことにミュンヘン音楽演劇大学にてドイツ歌曲を中心に4年半学ぶことができました。もうじきミュンヘンに住んで5年となります。私はこの作品をドイツで、ドイツ人と一緒に演奏することによって、ドイツで日本の声楽作品に興味を持っていただけるきっかけをお客様にも、演奏家にも作りたいという夢を持ちました。そして同志を持ってくれたピアニストの内海博子さんとこの演奏会を企画しました。この演奏会の実現のために、バイエルン州より資金援助を頂き、またコロナ禍という制約も受け、計画を始めてから3年の時が経ちました。
この演奏会では、合唱組曲の「くちびるに歌を」だけでなく、「春」や「愛」をテーマとしてプログラムを構成し、日本の西洋音楽風の音楽の母ともいえる滝廉太郎の声楽組曲「四季」、中田喜直の「さくら横丁」、平井康三郎の「平城山」などの日本の声楽作品、そしてドイツのロマン派の重要な作曲家シューマンとブラームスの歌曲や重唱作品も演奏します。特にシューマンの作品101には、美しい重唱と歌曲で構成されていますが、とても難易度が高く、なかなか全曲通して演奏されません。しかし、今回、ドイツの誇るバイエルン放送局合唱団やバイエルン国立歌劇場で活躍されている素晴らしい歌唱力をもつ日本人歌手の方々に出演していただけ、それが実現されます。
また日本語、ドイツ語両言語で書かれたプログラムを皆様に無料でお配りします。それによって十分に作品をお楽しみいただけると期待しております。
ドイツ在住でなかなか日本に帰ることができない日本人、日本の声楽作品に興味のあるドイツ人双方にとって楽しめる、とても珍しく、多くの方に楽しんでいただけるプログラムとなっています。日本語とドイツ語の作品のコラボレーションを、ぜひ多くの方に味わっていただきたいです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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敬具
大梅慶子(ソプラノ歌手・企画運営者)